採用計画と体制
2026.10.08 公開
読了 3分
アスリート就活エージェントの費用を、
決裁が通る形に組み立てる
アスリート就活エージェントの費用は、成功報酬型・固定型・併用型で現金が出る時期が違います。採用がゼロで終わったときの扱いも違います。稟議を書く前に、この二つを並べて確かめる手順をまとめました。
アスリート就活エージェントの費用は、二つの軸で並べる
料金表を横に並べても判断はつきません。見るべきは二点です。いつ現金が出るか。採用がゼロで終わったときに何が残るか。この二点で整理すると、社内で説明できる形になります。
No
型
現金が出る時期と、採用ゼロのときの扱い
01
成功報酬型
入社または内定承諾の後に支払う。採用がゼロなら支払いは発生しない。単価は高くなりやすく、年度末に複数名が重なると一度に出る
02
固定型
契約時や月ごとに支払う。採用がゼロでも支払いは戻らない。支出の時期が読めるので、予算の枠に収めやすい
03
併用型
着手分を先に、残りを採用時に支払う。採用がゼロなら着手分だけ残る。先方の工数を確保しやすい代わりに、最低限の支出は確定する
どれが優れているかではありません。自社がどちらの不確実性を引き受けられるかの問題です。支出の時期が読めないと困る会社は固定型が合います。採用が読めず、空振りの支出を説明できない会社は成功報酬型が合います。
稟議が止まるのは、金額ではなく空欄のとき
決裁者が引っかかるのは単価ではありません。「何人採るのか」「上限はいくらか」「採れなかったらどうなるか」が書かれていない申請です。この三つが埋まっていれば、金額そのものは比較の対象になります。
Before
競技経験者の採用強化のため、エージェントの活用を申請します。費用は実績に応じて発生します。
After
競技経験者を今期2名採用するため、エージェント1社と契約します。1人あたりの上限を◯◯円とし、総額は◯◯円を超えません。採用ゼロの場合の支出は◯円です。
後者には金額の空欄が残っています。それでかまいません。空欄の位置が決まっていれば、見積もりを受け取った日に埋めるだけで申請できます。
稟議書に入れる4項目
そのまま写して、◯の部分を社内で埋めてください。順番も変えなくて差し支えありません。
- 想定人数:今期◯名(職種◯◯、配属は◯◯部)。2名を超える場合は再申請する
- 1人あたりの上限:◯◯円。これを超える紹介は見送る
- 不採用時の扱い:採用ゼロで終わった場合の支出は◯円。内訳は◯◯
- 返金・減額の条件:早期退職時の扱いを契約書の第◯条で確認済み。窓口は◯◯
4項目めは自分で書かず、相手に聞いて書きます。口頭の説明ではなく、契約書のどこに書いてあるかまで確かめます。条文が見つからない場合は、その旨を稟議書に書いてください。
見落としやすいところ
返金条件は「入社後◯か月以内の退職」で区切られていることが多く、会社都合か自己都合かで扱いが変わります。どちらに当たるかを判断するのは誰か。そこまで確認しないと、いざというとき話が進みません。
年度の途中で型を変えるとき
一度決めた型を期の途中で変えるのは問題ありません。ただし変える理由を記録に残します。残していないと、翌年に同じ検討をもう一度やることになります。
01
固定型から成功報酬型へ
紹介はあったが決まらなかったとき。母集団の問題ではなく、求める条件と候補者が合っていない可能性がある。支出を採用に連動させて、条件側を見直す時間を作る
02
成功報酬型から固定型へ
採用が続き、総額が読めなくなったとき。人数が見えているなら、固定で枠を押さえたほうが予算管理は楽になる
面接設計のご相談も承ります。
要件を伺った時点で、ご紹介できる見込みがあるかを正直にお伝えします。完全成果報酬です。
契約前に、担当者へ聞く三つの質問
見積もりをもらう場で聞きます。回答をその場でメモし、稟議書の該当欄に写します。
- 請求のタイミングは、内定承諾時か入社日か。月末締めかどうか
- 採用が1名も決まらずに契約期間が終わったとき、支払い済みの金額はいくらになるか
- 早期退職時の返金規定は契約書のどこにあるか。適用の判断は誰がするか
三つとも、答えを濁されるなら契約を急ぐ必要はありません。費用の設計は、採用の成否より先に社内で説明責任が生じる部分です。明日できるのは、この三つを質問表に打ち込んで、次の面談に持っていくことです。
就活・転職グランドスラム編集部
最終更新 2026.10.08
