就活・転職の始め方
2026.11.08 公開
読了 3分
体育会出身の20代が
転職を考えたときの進め方
体育会出身で20代の転職は、辞める決断より前にやることがある。在職中に手を動かす順番と、辞めてから探す場合との違いを手順で並べる。最後に職務経歴の一行を書き換える例を置いた。
手順1. 辞める理由を、三つの箱に分ける
体育会出身の20代が転職を考えるとき、最初の作業は求人探しではない。辞めたい理由を紙に全部書き出す。その上で、三つの箱に分ける。会社を変えれば消えるもの、仕事の中身を変えないと消えないもの、自分が動かないと消えないもの。この仕分けをしないまま応募すると、同じ理由で次も辞める。
- 会社を変えれば消える例:通勤時間、給与の水準、評価の決まり方
- 仕事を変えないと消えない例:一日中数字だけを追う働き方が合わない
- 自分が動かないと消えない例:指示を待つ癖、報告が遅い
三つ目の箱に入った項目は、転職しても持っていく。先に直す。面接で「前の会社の何が不満でしたか」と聞かれたとき、一つ目と二つ目だけを話せる状態にしておく。
手順2. 在職中のまま、一週間分の仕事を記録する
今の仕事の記録を取る。月曜から金曜まで、何をして何時間かかったかを一行ずつ書く。思い出して書くのではなく、その日のうちに書く。一週間で二十行から三十行たまる。これが職務経歴書の材料になる。
No
記録した行
職務経歴の言葉に直すと
01
既存の取引先に電話、十五件
担当顧客への定期連絡(月およそ六十件)
02
新人の同行、半日
新人一名の同行指導と振り返り面談
03
在庫の数を数え直した
在庫数の照合と差異原因の確認
競技をしていた頃、練習日誌をつけた人は多い。やることは同じだ。記録がないと、自分が何をしてきたかを思い出せない。
手順3. 競技経験と社会人経験を、同じ基準で並べる
20代の転職では、競技経験はまだ材料になる。ただし新卒のときと同じ出し方では弱い。競技で身につけたものが、入社後の仕事でどう出たか。この二段で並べる。
01
続けた力
早朝練習を四年続けた。入社後は、朝の在庫確認を毎日自分から引き受けた。
02
直した力
動きを録画して修正した。入社後は、自分の商談を録音して話す順番を直した。
03
巻き込んだ力
下級生に役割を割り振った。入社後は、新人の初回訪問の段取りを作った。
左が競技、右が仕事。右が書けない項目は、面接で出さない。競技の話だけで終わると、聞き手は入社後の姿を想像できない。
手順4. 辞めてから探す場合と、在職中に動く場合を比べる
どちらを選ぶかで、使える時間と交渉の余地が変わる。両方の中身を見てから決める。
No
在職中に動く
辞めてから探す
01
面接の日程は限られる。平日の夕方と土曜に寄せる
日程は自由に組める。一日に二社入れられる
02
収入が途切れない。条件が合わなければ断れる
収入が止まる。貯金の残りで判断が急かされる
03
今の仕事の記録を取りながら応募できる
空いた期間を面接で説明する必要が出る
04
退職日を内定後に調整できる
入社日をすぐ答えられる
在職中に動くほうが選べる幅は広い。それでも辞めてから探す場合は、先に生活費の月額を出し、何か月分あるかを数字で確かめる。期限を決めずに辞めると、焦って決めた一社に入ることになる。
手順5. 書類の一行を、動詞と数で書き直す
職務経歴書で落ちる原因の多くは、やったことを気持ちで書いていることにある。何を、どれだけ、どうしたか。この三つを入れる。
Before
体育会で鍛えた粘り強さを活かし、どんな仕事にも全力で取り組んでまいりました。
After
法人向けの飲料営業として、担当四十社を引き継ぎ訪問。半年で解約の多かった五社に月二回の訪問を続け、うち四社と契約を更新した。
よくある間違い
「辞めたい」と上司に先に相談してしまうこと。引き止めや配置換えの話が始まり、応募に使う時間が減る。退職を伝えるのは、内定の条件を書面で見てからでいい。
書いたものを、一度見てもらえます。
エントリーシートも職務経歴書も、担当アドバイザーが一緒に直します。相談は無料です。
今日やること
読み終えたら、三つだけ手を動かす。辞めたい理由を書き出して三つの箱に分ける。今日の仕事を五行だけ記録する。生活費の月額を計算する。この三つが終われば、次に会社を見るときの基準が変わる。求人を眺めるのは、そのあとでいい。
就活・転職グランドスラム編集部
最終更新 2026.11.08
