引退後のキャリア
2026.11.04 公開
読了 3分
引退後の空白期間を、
職務の言葉に置き換える手順
競技を離れてから、職務経歴書に書けない期間が残っている。そこを埋めようとして、言い訳だけの文章になる人がいる。必要なのは弁明ではなく、その期間にやったことを職務の言葉に直す作業です。今日のうちに手を動かせる順番で並べます。
「空白」と呼ぶのをやめる
書けない期間があると、そこを空白と呼びたくなる。だが、その間も生活は続いていた。短期の仕事をした、家の手伝いをした、資格の勉強をした、動けない日もあった。まず、弁明の一文を書く手を止める。読む側が知りたいのは、空いた理由の正しさではない。その期間に何をして、今は何ができるかです。理由の説明は一文で足りる。残りの行は、やったことに使う。
手順1. 期間を月単位で並べる
紙に、競技を離れた月から今月までを縦に書く。三か月ごとの区切りで構わない。各行に、その時期にしていたことを一つだけ書く。思い出せない月は空けたままにしておく。全部を埋める必要はない。次の四つを手がかりにすると出てくる。
- 収入があったこと。短期の仕事、手伝い、謝礼
- 毎週や毎月、決まって続けたこと
- 人と関わったこと。教えた、頼まれた、任された
- 勉強したこと、受けた試験
手順2. 名詞ではなく動詞で書き出す
並べた行を動詞に直す。「倉庫のアルバイト」ではなく「荷物を仕分けて、出荷の順番を決めた」。動詞にすると、自分が何を判断していたかが表に出る。ここで形容詞は使わない。頑張った、真面目に、必死に、は消す。消しても残る行が、書ける材料です。
手順3. 求人票の言葉を借りて置き換える
動詞を、仕事で通じる言葉に当てる。思いつかないときは、応募先に近い求人票を三つ開き、そこに並んでいる言葉を借りる。自分で新しい言い方を作らなくていい。
No
書き出した動詞
職務の言葉
01
後輩の練習メニューを組んだ
育成計画の作成と進捗の確認
02
店のシフトを作り直した
人員配置の調整
03
道具の在庫を数えて発注した
備品の発注と在庫管理
04
家業の売上を帳簿につけた
売上の記録と月次の集計
手順4. 自分で数えられる数字を足す
置き換えた一行に、数字を一つ添える。人数、回数、期間、金額のどれかで足りる。「週三回、一年二か月」でも具体になる。数字は大きさを競うために置くのではない。話が本当だと相手が確かめられるようにするために置く。面接で聞かれたとき、その場で説明できる数字だけを書く。思い出せないものは書かない。
書いたものを、一度見てもらえます。
エントリーシートも職務経歴書も、担当アドバイザーが一緒に直します。相談は無料です。
書き換え例と、提出前の確認
最後に、やりがちな一文を直します。
Before
引退後は進路に迷い、しばらく定職に就けずにいましたが、その間も自分なりに努力を続けてきました。
After
引退後の一年二か月は、運送会社での短期勤務と、中学生への指導を並行しました。指導は週三回、十二名を担当し、月ごとに練習計画を作り直しています。
よくある間違い
期間を短く見せようとして、時期をぼかす。後で経歴の確認と食い違い、信用を落とす。月まで正確に書き、事情の説明は一文で止める。
書き終えたら、声に出して読む。弁明の語が一つも残っていなければ、その一枚は出していい。
就活・転職グランドスラム編集部
最終更新 2026.11.04
