引退後のキャリア
2026.10.05 公開
読了 3分
アスリートの就活でエージェント2社を
併用するときの線引き
アスリートの就活でエージェントを2社使うと、同じ求人に重複して応募する事故が起きます。起きてから直すのは難しい。登録する前に決めておく3つの線引きと、1社に絞る場面・併用が効く場面を並べます。
アスリートの就活でエージェントを2社使うと、まず何が起きるか
重複応募は、応募先の企業で先に見つかります。同じ氏名の書類が別の経路から2通届くためです。企業は片方を受け付け、もう片方を止めます。止められた側の担当者には、あなたが黙って別経路でも出したという事実だけが残ります。
選考が落ちるわけではありません。ただ、企業は手間のかかる応募者として扱いを一段下げます。担当者も、推薦に力を入れにくくなります。失うのは1社分の枠ではなく、2人の担当者の信頼です。
よくある間違い
「言わなければ分からない」は成り立ちません。企業側は応募経路を記録しています。隠すほど、後から出たときの印象が悪くなります。
登録前に決める線引き1 応募先の管理表
表を1枚だけ作ります。置き場所は紙でも画面でも構いませんが、1枚に統一します。2枚あると、2枚とも見なくなります。
- 会社名と募集職種
- 紹介してくれた担当者の名前
- 書類を出した日
- 今どの段階か(書類・一次・二次・最終)
- 次の連絡予定日
新しい求人を渡されたら、返事をする前に表を開きます。同じ会社名があれば、その場で「別経路で進んでいます」と伝えます。表を開く前に返事をしない。これだけで重複はほぼ消えます。
線引き2 担当者への申告の仕方
併用していることは、初回の面談で先に言います。後から言うと隠していた扱いになりますが、最初に言えば前提として扱われます。言い方は短くて構いません。
Before
(聞かれなかったので何も言わない。後日、同じ求人を出されて断る)
After
「もう1社にも登録しています。重複を避けたいので、紹介いただいた会社名はその場で確認させてください」
これを言うと、担当者は会社名を先に見せてくれるようになります。応募の意思を聞かれてから社名が出る順番だと、確認が間に合いません。順番を変えてもらうための一言です。
線引き3 面接日程の優先順
日程が重なったとき、その場で迷うと返事が遅れます。遅れた側から枠が埋まります。先に順番を決めておきます。
No
重なった組み合わせ
先に入れる方
01
最終面接と一次面接
最終。戻せない段階を優先する
02
一次面接と一次面接
先に声がかかった方。後の1社に日程変更を頼む
03
面接と説明会
面接。説明会は録画や後日開催を聞く
04
面接と練習・試合
事前に空けた日かどうかで決める。毎回判断しない
競技を続けながら動くなら、週のうち面接に使える曜日と時間帯を先に紙に書きます。その枠を両方の担当者に同じ内容で渡します。枠が違うと、片方にだけ無理な日程が来ます。
1社に絞る場面と、併用が効く場面
併用は常に得ではありません。やりとりの数が倍になり、準備の時間が削られます。状況で分けます。
01
1社に絞る
行きたい業界が1つに決まっている。残り時間が短い。すでに最終面接が複数ある。この状況では、担当者1人と深く詰めた方が通過率が上がる
02
2社を併用する
業界を決めきれていない。紹介される求人の種類が偏っている。担当者と話が噛み合わない感覚がある。比較する材料が要る時期に効く
03
3社以上にしない
管理表が追えなくなる。同じ自己紹介を3回作り直すことになり、1社あたりの精度が落ちる
書いたものを、一度見てもらえます。
エントリーシートも職務経歴書も、担当アドバイザーが一緒に直します。相談は無料です。
今日やること
手順は3つです。順番に進めれば30分で終わります。
- 表を1枚作り、今わかっている応募先をすべて書き写す
- 面接に使える曜日と時間帯を書き出し、文面を1つ作る
- 併用している担当者に、その文面と併用の事実を同じ内容で送る
競技では、守る範囲を決めてから動いたはずです。就活も同じで、決めておく線が先にあると、迷う回数が減ります。線を引くのは今日で、使うのは来週からです。
就活・転職グランドスラム編集部
最終更新 2026.10.05
