仕事・業界を知る
2026.10.17 公開
読了 3分
「営業」で一括りにされる
仕事の、中身の違い
営業という言葉は広すぎる。売る相手が会社か個人か、売り方が新規か既存かで、一日の過ごし方はまるで変わる。四つの型に分けて流れを並べ、自分がどれに近いかをその日のうちに選べるようにする。
営業は職種名ではなく、入口の看板
求人票の「営業」だけを見て合う合わないは決められない。同じ営業でも、一日の大半を移動に使う仕事と、席に座って電話と資料作りをする仕事がある。見るべきは二つだけだ。売る相手は会社か個人か。売り方は新しい相手を探すのか、すでに取引のある相手を担当するのか。この二つを掛け合わせると四つの型になる。
四つの型と、一日の流れ
型ごとに朝から夕方までの動きを並べる。自分がどれなら続けられそうかを考えながら読んでほしい。
No
型
一日のおおまかな流れ
01
会社相手・新規
朝に電話や問い合わせ送信。昼から2〜3件の訪問。夕方に議事録と次の提案資料。断られる回数が最も多い
02
会社相手・既存
担当する数社を回り、納品状況や困りごとを聞く。社内の製造や開発と調整する時間が長い。一件あたりの付き合いが年単位
03
個人相手・新規
店頭や面談ブースで来訪者に対応。土日が稼働日になりやすい。初回で決まるか決まらないかがその日に分かる
04
個人相手・既存
契約後の相手に連絡し、追加や更新を提案する。記録の入力作業が多い。相手の生活の節目に合わせて動く
向き不向きは性格ではなく、負荷の種類
「人と話すのが好きだから営業」では選べない。型によって、きつい箇所が違うからだ。負荷の種類で比べたほうが早い。
01
断られる回数が重い人
新規の型は避ける。既存を担当する型なら、関係ができた相手との会話が中心になる
02
待つ時間が苦手な人
会社相手の既存は、決裁に数か月かかることがある。結果がその日に出る個人相手の新規が合う
03
一人で抱えるのが苦手な人
社内の他部署と組んで進める型を選ぶ。会社相手の既存は、調整が仕事の半分を占める
競技の経験は、型ごとに刺さる言葉が違う
同じ経験でも、どの型に出すかで言い換えが変わる。練習の継続を「毎日やりました」と出しても伝わらない。相手の仕事の中身に合わせて、動詞を置き換える。
Before
毎日の練習を四年間続けました。粘り強さには自信があります。
After
結果が出ない時期も、記録を取って練習内容を週ごとに変えました。断られた理由を記録して次に変える新規営業に近いと考えています。
Before
チームのために裏方の仕事もやりました。
After
用具の発注と修理の手配を担当し、監督と業者の間で日程を調整しました。社内外をつなぐ既存営業の動き方に重なります。
今日やること、三手順
読み終わったら、紙かメモ帳を開いて次を順に埋める。十五分で終わる。
- 四つの型のうち、流れを読んで「これなら毎日やれる」と思った型を一つ選ぶ
- 選ばなかった三つについて、避けた理由を一行ずつ書く。この三行が志望動機の素材になる
- 気になる求人を一つ開き、仕事内容の文章から「誰に」「どう売るか」に当たる部分に線を引く。書いていなければ、面接で聞く質問として控えておく
よくある間違い
「法人営業は落ち着いている」「個人営業はきつい」という分け方で決めてしまうこと。実際に差を生むのは相手の属性ではなく、新規か既存かだ。会社相手でも新規なら断られ続けるし、個人相手でも既存なら長い付き合いになる。
書いたものを、一度見てもらえます。
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面接で、型を確かめる聞き方
求人票だけでは判断できない。面接の逆質問で、次のように聞けばその会社の営業がどの型かが分かる。「一日のうち、新規のお客様と既存のお客様に使う時間はどのくらいの割合で分かれますか」。数字の答えが返ってこなくても、答え方で現場の様子が見える。もう一つは「入社一年目の方が、最初に担当するのはどちらですか」。ここで新規と言われたら、断られる前提の準備をして入ればいい。中身が分かっていれば、入ってから驚くことは減る。
就活・転職グランドスラム編集部
最終更新 2026.10.17
