引退後のキャリア
2026.09.25 公開
読了 3分
アスリートの就活エージェントの選び方と
初回面談で聞く6つの質問
アスリートの就活でエージェントを使うと決めたあと、次に詰まるのが「どこに登録するか」です。名前の知名度では決まりません。種類の違いと、初回面談で必ず口に出す六つの質問、登録前に用意する物を並べます。
アスリートの就活でエージェントを比べる前に決めること
比べる基準がないまま面談を受けると、話しやすかった担当者を選ぶことになります。それは相性であって、実力の判断ではありません。先に自分の条件を紙に書きます。引退の月、住みたい地域、月の手取りの下限、この三つです。三つ決まっていれば、面談で相手の答えが自分に合うかを即座に判定できます。
三つの種類を並べて見る
窓口は大きく三つあります。どれか一つに絞る必要はありません。役割が違うので、二つを並行して使う人が多い形です。
01
競技特化型
競技経験者の採用に慣れた会社が相手。練習日程を前提に日程を組む。競技歴の翻訳を手伝ってくれる。扱う業界は偏りやすい。
02
一般大手
求人の幅が広い。業界を絞れていない段階で選択肢を見るのに向く。引退前の時期のずれは自分から説明する必要がある。
03
大学のキャリアセンター
無料で何度でも使える。学内の過去の進路を見られる。求人紹介より、書類を見てもらう場として使うと効く。
初回面談で口に出す六つの質問
面談は相手が自分を見る場であると同時に、自分が相手を見る場です。遠慮せず、この台詞をそのまま言ってかまいません。
No
聞く台詞
答えで見るところ
01
この求人はどこから来たものですか
直接の取引か、他社から回ってきた枠か。直接なら選考の内情まで聞ける
02
私の引退は◯月です。それに合わせて進められますか
具体的な月を返してくるか。「早いほうがいい」で終わる相手は日程を持っていない
03
連絡は電話と文字のどちらですか。頻度は
練習中に電話が鳴る前提だと続かない。文字で残る手段を選べるか
04
担当は最後まで同じ方ですか
入口の担当と紹介の担当が別なら、話した内容が引き継がれるか確認する
05
競技を続ける選択肢の求人もありますか
辞める前提しか出てこないなら、こちらの前提を聞いていない
06
紹介を断ったあとも、続けて使えますか
断りにくい空気を作る相手とは長く付き合えない
よくある間違い
「求人を何件持っていますか」だけを聞く。件数は自分に合う一件があるかを示しません。出どころと、自分の引退月に動かせるかを聞くほうが判断に使えます。
登録前に用意する三点
手ぶらで面談に行くと、その日は自己紹介で終わります。次の三点を紙かメモに用意すると、初回から求人の話に入れます。
- 競技歴を年表にした紙。入部から引退までを年ごとに一行。役割が変わった時期に印をつける
- 競技の外でやったこと。会計、道具の管理、下級生の指導、遠征の手配など、担当した仕事を動詞で書く
- 譲れない条件と、譲れる条件を分けた一覧。勤務地、給与の下限、初年度の休みの取り方
競技の話を仕事の言葉に置き換える
面談で競技の内側の言葉を使うと、相手は評価の材料を持てません。大会の名前や役割の名前を消しても意味が通る文にします。消して意味が消えるなら、それは中身を語っていない文です。
Before
四年間、主将としてチームをまとめ、全国大会を目指してきました。
After
四十人が同じ時間に練習できない状況で、三つの班に分けて日程を組み直しました。途中で二度作り直し、練習の抜けが月に何回あったかを数えて判断しました。
後ろの文には、人数、やったこと、数え方が入っています。競技を知らない相手でも、仕事の場面に置き換えて読めます。
書いたものを、一度見てもらえます。
エントリーシートも職務経歴書も、担当アドバイザーが一緒に直します。相談は無料です。
今日やる三手
読み終わったら、この順で手を動かします。三十分で終わります。
- 引退の月、住みたい地域、手取りの下限を紙に書く
- 六つの質問をメモに写す。面談中に見ながら聞いてよい
- 競技歴の年表を、年ごとに一行で書き出す
面談を一度受けて合わないと感じたら、断って別の窓口に行きます。契約ではありません。判断の材料を集めている段階です。合う相手に当たるまで、比べ続けてかまいません。
就活・転職グランドスラム編集部
最終更新 2026.09.25
