受け入れと定着
2026.09.04 公開
読了 3分
「指示待ち」と言われる新人の多くは、基準を渡されていない
自分から動かない、指示がないと止まる。競技経験者に対してこの評価が出たとき、本人の性格の問題として片づけると改善しません。多くの場合、判断してよい範囲が伝わっていないだけです。
競技の環境と会社の違い
競技では、勝手に判断してはいけない場面が明確に決まっています。サインを無視した選手は使われません。その環境で数年を過ごした人が、勝手に動かないのは合理的な学習の結果です。
つまり指示待ちは、性格ではなく前提の違いです。前提を書き換えれば動きます。
渡すべき3つの線引き
01
自分で決めてよいこと
金額、相手、時間の範囲を数字で。「◯万円まで」「担当外の問い合わせは受けてよい」。
02
相談してから決めること
誰に相談するかまで指定する。「相談する」だけだと動けない。
03
必ず上に上げること
クレーム、納期の変更、金額の変更。例を3つ挙げると伝わる。
この3つを最初の1週間で渡すだけで、行動量は変わります。線引きが無い状態では、動かないことが最も安全な選択になってしまいます。
「もっと自分で考えて」が効かない理由
言い換え
「自分で考えて」ではなく「あなたならどうするか、案を1つ持ってきてください」と言ってください。前者は評価、後者は具体的な依頼です。競技をやってきた人は、依頼の形なら必ず動きます。
1週間で試せる進め方
- 月曜:その週にやることを、本人に書き出させる(上司が渡さない)
- 火〜木:判断に迷った場面を1日1つメモさせる
- 金曜:メモを見ながら、どこまでは自分で決めてよかったかを線引きする
- 翌週:線引きを書き足す。3週続けると、聞かれる回数が減る
この作業は、育成の手間を先に払っているだけです。線引きが溜まれば、次に入る人にもそのまま渡せます。
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線引きを渡しても動かない場合
線引きを渡しても止まるなら、失敗したときに何が起きるかが分かっていない可能性があります。競技では、判断を誤ると出場機会を失いました。会社での失敗がそれと同じ重さに感じられていると、動けません。
「この範囲なら間違えても問題にならない」と、失敗したときの扱いまで含めて伝えてください。実際に小さな失敗が起きたときの対応で、本人はその言葉が本当かどうかを判断します。ここで責めると、以後は二度と自分から動きません。
就活・転職グランドスラム編集部
最終更新 2026.09.04
