就活・転職グランドスラム

受け入れと定着

2026.09.04 公開

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「指示待ち」と言われる新人の多くは、基準を渡されていない

自分から動かない、指示がないと止まる。競技経験者に対してこの評価が出たとき、本人の性格の問題として片づけると改善しません。多くの場合、判断してよい範囲が伝わっていないだけです。


競技の環境と会社の違い

競技では、勝手に判断してはいけない場面が明確に決まっています。サインを無視した選手は使われません。その環境で数年を過ごした人が、勝手に動かないのは合理的な学習の結果です。

つまり指示待ちは、性格ではなく前提の違いです。前提を書き換えれば動きます。

渡すべき3つの線引き

01

自分で決めてよいこと

金額、相手、時間の範囲を数字で。「◯万円まで」「担当外の問い合わせは受けてよい」。

02

相談してから決めること

誰に相談するかまで指定する。「相談する」だけだと動けない。

03

必ず上に上げること

クレーム、納期の変更、金額の変更。例を3つ挙げると伝わる。

この3つを最初の1週間で渡すだけで、行動量は変わります。線引きが無い状態では、動かないことが最も安全な選択になってしまいます。

「もっと自分で考えて」が効かない理由

言い換え

「自分で考えて」ではなく「あなたならどうするか、案を1つ持ってきてください」と言ってください。前者は評価、後者は具体的な依頼です。競技をやってきた人は、依頼の形なら必ず動きます。

1週間で試せる進め方

  • 月曜:その週にやることを、本人に書き出させる(上司が渡さない)
  • 火〜木:判断に迷った場面を1日1つメモさせる
  • 金曜:メモを見ながら、どこまでは自分で決めてよかったかを線引きする
  • 翌週:線引きを書き足す。3週続けると、聞かれる回数が減る

この作業は、育成の手間を先に払っているだけです。線引きが溜まれば、次に入る人にもそのまま渡せます。

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線引きを渡しても動かない場合

線引きを渡しても止まるなら、失敗したときに何が起きるかが分かっていない可能性があります。競技では、判断を誤ると出場機会を失いました。会社での失敗がそれと同じ重さに感じられていると、動けません。

「この範囲なら間違えても問題にならない」と、失敗したときの扱いまで含めて伝えてください。実際に小さな失敗が起きたときの対応で、本人はその言葉が本当かどうかを判断します。ここで責めると、以後は二度と自分から動きません。


就活・転職グランドスラム編集部

最終更新 2026.09.04